「患者数は増えているはずなのに、なぜか売上が伸びない…」「忙しく診療しているのに、利益が思うように残らない…」
そんな違和感を抱えていませんか。
クリニックの売上は、患者数を増やすだけでは安定しません。診療単価やリピーター、情報発信、院内の業務効率など、複数の要素を見直すことが重要です。
本記事では、売上の基本的な計算式や平均の目安、売上を伸ばすために必要な10個の取り組みを分かりやすく解説します。クリニックの強みを必要としている患者へ届け、長期的に選ばれるクリニックを目指したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
1. クリニックの売上を出す計算式

クリニック経営では、「売上が増えた」「患者さんが減った」といった感覚だけで経営判断を行うことはできません。経営状況を正しく把握するためには、まず売上がどのような要素で構成されているのかを理解することが重要です。
クリニックの売上は、基本的に次の計算式で求められます。
売上 = 患者数 × 患者一人あたりの診療単価
非常にシンプルですが、クリニック経営において最も重要な考え方でもあります。
また、厚生労働省の「社会医療診療行為別統計(令和3年)」と「医療施設調査(令和元年)」のデータをもとに試算すると、診療所の1日あたりの外来患者数の目安はおよそ36〜40人とされています。
例えば、1日に40人の患者が来院し、患者一人あたりの平均診療単価が8,000円だった場合、1日の売上は約32万円になります。年間250日診療すると、32万円 × 250日 = 約8,000万円となります。
つまり、売上を伸ばす方法は大きく分けると次の2つしかありません。
| 売り上げを伸ばす方法 | 内容 |
|---|---|
| 患者数を増やす | 新規患者やリピーターを増やす |
| 診療単価を上げる | 保険診療だけでなく自費診療や検査なども含めて、適切な医療を提供する |
もちろん、単純に単価を上げればよいというわけではありません。
必要のない検査や治療を勧めることは患者さんの信頼を失うことにつながります。大事なのは、患者一人ひとりに必要な医療を提供した結果として、適切な診療単価になることです。
売上だけでなく利益も考えることが重要
クリニック経営では、売上だけを見て安心することはできません。
例えば、売上が1億円あったとしても、人件費や家賃、医療機器のリース代、薬剤費などの支出が増えていれば、利益は思うように残らないケースもあります。
そのため、売上を増やすことだけではなく、利益を残せる経営を意識することが非常に重要です。売上を正しく理解することは、その第一歩になります。
※厚生労働省「令和3年社会医療診療行為別統計」
※厚生労働省「医療施設調査」
2. クリニックの売上平均はどれくらい?

売上について考える際、多くの院長先生が気になるのが「他のクリニックはどのくらい売上があるのだろうか」という点ではないでしょうか。
もちろん、診療科や地域、診療日数、自費診療の割合などによって大きく異なるため、一概に平均を比較することはできません。
しかし、おおよその目安を知ることで、クリニックの経営状況を客観的に把握しやすくなります。
先ほどお話した通り、厚生労働省の調査では一般診療所の外来患者数は全国平均で1施設あたり1日約40人となっており、この数字はあくまで全国平均ですが多くのクリニックがこの前後の患者数で診療を行っています。
例えば、この平均値をもとに年間売上をシミュレーションしてみると、次のようになります。
| 1日の患者数 | 平均診療単価 | 年間診療日数 | 年間売上の目安 |
|---|---|---|---|
| 40人 | 6,000円 | 250日 | 約6,000万円 |
| 40人 | 8,000円 | 250日 | 約8,000万円 |
| 40人 | 10,000円 | 250日 | 約1億円 |
このように、患者数が同じでも診療単価によって年間売上には大きな差が生まれます。
一方で、自費診療を多く扱うクリニックでは、患者数が少なくても高い売上を維持しているケースがありますが、逆に保険診療中心のクリニックにおいては患者数が多くても売上が伸び悩むことがあります。
つまり、「患者数が多い=売上が高い」というわけではありません。
3. クリニックで売上を伸ばすために必要な10個のこと

クリニックの売上を伸ばすためには、「患者数を増やすこと」だけに目を向けるのではなく、医院全体の運営や情報発信、患者満足度など、さまざまな視点から改善を進めることが重要です。
ここでは、売上アップにつながる10個のポイントを紹介します。
| 売上を伸ばすための取り組み | 主な目的 |
|---|---|
| 新規患者を安定して獲得する | 新しい患者との接点を継続的に増やす |
| リピーターを増やす | 継続的な通院につなげ、安定した経営を目指す |
| クリニックの強みを明確にする | 他院との違いや選ばれる理由を伝える |
| ホームページを充実させる | 来院前の不安を減らし、医院への理解を深める |
| SEO対策を行う | 検索結果から継続的な流入を獲得する |
| Googleマップ対策を行う | 地域でクリニックを探す患者に見つけてもらう |
| 口コミを増やす | 実際の患者の声を通じて信頼を高める |
| 自費診療の価値を伝える | 必要としている患者に治療の選択肢を届ける |
| 業務効率化を進める | スタッフの負担を減らし、患者満足度を高める |
| 医院の魅力を発信する | 医療を必要としている患者との出会いを増やす |
新規患者を安定して獲得する
売上を伸ばすうえで欠かせないのが、新規患者の獲得です。
既存患者だけでは、転居やライフスタイルの変化などによって少しずつ患者数が減少していく可能性があります。そのため、継続的に新しい患者が来院する仕組みを作ることが重要です。
現在では、多くの患者がGoogle検索やGoogleマップ、ホームページ、医療情報サイト、SNSなどを利用して受診先を探しています。そのため、「近くにあるから」という理由だけで選ばれる時代ではなくなっています。
また患者は、「専門性が高そう」「先生の考え方に共感できた」「安心して通えそう」と感じられるクリニックを選ぶ傾向にあります。
新規患者を増やすためには、クリニックの存在を知ってもらうだけでは十分ではありません。「このクリニックに相談したい」「ここなら安心して通えそう」と思ってもらえるよう、魅力や診療方針を分かりやすく伝えることが大切です。
リピーターを増やす
新規患者を増やすことと同じくらい重要なのが、既存患者に継続して通院してもらうことです。
特に慢性疾患の治療や定期健診では、継続して受診してもらうことが健康維持にもつながります。また、新規患者を獲得するためには広告費や集患施策などのコストがかかることもありますが、一度来院した患者が継続的に通院してくれることで、集患コストを抑えながら安定した経営を実現できます。
そのためには、待ち時間を短縮することはもちろん、分かりやすく丁寧な説明を心掛けることや、スタッフの接遇品質を向上させることも重要です。さらに、次回来院の必要性をしっかり伝えることで、患者が安心して継続的に通院できる環境を整えることができます。
患者に「またこのクリニックに来たい」と感じてもらえる医院づくりが、長期的な売上向上につながります。
クリニックの強みを明確にする
現在では、多くの地域に複数のクリニックが存在しており、患者側から見ると「どこも同じようなクリニック」に見えてしまうケースも少なくありません。
そのような状況で選ばれるためには、クリニックならではの強みを明確にすることが重要です。
例えば、循環器専門医が在籍していることは専門的な診療を受けられる安心感につながりますし、女性医師が在籍していれば女性患者にとって相談しやすい環境といえます。また、土日診療を行っていることは通院しやすさにつながり、内視鏡検査を得意としていることや、痛みに配慮した治療を行っていることも、患者さんがクリニックを選ぶ大きな理由になります。
このように、クリニックならではの特徴や専門性を明確に発信することで、「この症状ならこのクリニックへ相談しよう」と患者に思ってもらえるようになります。
ホームページを充実させる
ホームページは、現在のクリニック経営において最も重要な集患ツールの一つです。
患者は来院前にホームページを確認し、診療内容や院長紹介、診療時間、アクセス、院内写真などの情報をもとに受診するかどうかを判断しています。
しかし、ホームページが長期間更新されていなかったり、掲載されている情報が少なかったりすると、患者に不安を与え来院をためらわれてしまうことがあります。
一方で、診療内容だけではなく、「どのような医療を提供したいのか」「患者とどのように向き合っているのか」といったクリニックの考え方まで伝えられるホームページは、患者とのミスマッチを減らし、信頼につながります。
ホームページは単なる医院案内ではなく、クリニックの価値を伝える重要な情報発信の場として活用することが大切です。
SEO対策で検索されるクリニックになる
ホームページを作成しただけでは、多くの患者に見てもらうことはできません。
そこで重要になるのがSEO(検索エンジン最適化)です。
例えば、「○○市 内科」「胃カメラ ○○駅」「小児科 土曜日」といったように、患者が実際に検索するキーワードで検索結果の上位に表示されることで、新規患者との接点を増やすことができます。
また近年では、受診先を探す前に病気や検査、治療方法について調べる患者も増えています。そのため、症状や疾患に関するブログ記事を定期的に発信することもSEO対策として有効です。
検索結果で継続的に露出できるようになれば、広告に頼りすぎることなく、安定した集患を実現できます。
Googleマップ(MEO)対策を行う
近年、地域のクリニックを探す患者の多くはGoogleマップを利用しています。
「○○市 内科」「近くの整形外科」「小児科 夜間」といった検索では、通常の検索結果より先にGoogleマップが表示されることも多く、MEO対策の重要性は年々高まっています。
またGoogleビジネスプロフィールには、診療時間や休診日、写真、診療内容などの情報を常に最新の状態で掲載することが大切です。
さらに、口コミへの丁寧な返信や定期的な情報発信を行うことで、患者に安心感を与え、クリニックの信頼を高めることにもつながります。
口コミを増やし、信頼を積み重ねる
クリニックを選ぶ際、口コミを参考にする患者は年々増えています。
診療内容だけでは分からない医師の説明の丁寧さやスタッフの対応、院内の清潔感、待ち時間など、実際に来院した患者の声は、受診を検討している方にとって非常に重要な判断材料になります。
もちろん、口コミを意図的に集めたり、投稿を依頼したりする場合には、各プラットフォームのガイドラインを守る必要があります。一方で、日頃から満足度の高い診療を提供し続けることで、自然な口コミが増えていくことも少なくありません。
また、寄せられた口コミに誠実に対応する姿勢も、クリニックの信頼性を高める大切な取り組みです。
自費診療の価値を正しく伝える
クリニックの売上を伸ばすためには、自費診療の割合を見直すことも重要です。
しかし、自費診療は単価が高いから勧めるものではなく、患者にとって本当に必要な治療や検査を提案し、その価値を十分に理解してもらうことが大切です。
例えば、インプラントや矯正治療、自由診療による内視鏡検査、人間ドックなどは、治療内容や費用、期待できる効果が正しく伝わらなければ、患者は安心して選択することができません。
ホームページや医療情報サイト、ブログ記事などを活用し、自費診療の特徴や治療の流れ、院長の考え方を丁寧に発信することで、来院前から内容を理解した患者が相談に訪れやすくなります。
自費診療は「売る」のではなく、「必要としている患者へ正しく伝える」という視点が重要です。
業務効率化によって患者満足度を高める
売上アップというと集患ばかりに目が向きがちですが、院内業務の効率化も経営には欠かせません。
受付スタッフが電話対応に追われたり、会計業務に時間を要したりすると患者を待たせる時間が長くなり、満足度の低下につながるだけでなく、スタッフの負担が増えることで、接遇の質の低下や離職につながる可能性もあります。
近年では、Web予約システムやAIチャット、AI電話、自動精算機、セミセルフレジなどを導入し、受付業務の効率化を進めるクリニックが増えています。
こうしたDX化は単なる業務改善ではありません。スタッフが患者と向き合う時間を確保できるようになり、診療の質や患者満足度の向上につながります。その結果として口コミや紹介が増え、長期的な売上アップにも結び付いていきます。
クリニックの魅力を必要としている患者へ届ける
ここまで紹介した施策を実践しても、そもそもクリニックの存在を知られていなければ、新しい患者との出会いは生まれません。
現在では、多くの患者が受診前に複数のクリニックを比較しています。診療時間やアクセスだけではなく、医師がどのような考えで診療を行っているのか、どのような治療を得意としているのか、院内の雰囲気はどうなのか、自分の症状に合ったクリニックなのか、まで確認したうえで受診先を決めています。
そのため、良い医療を提供しているだけでは十分とはいえません。
クリニックの理念や専門性、診療方針を分かりやすく発信し、本当にその医療を必要としている患者へ届けることが、これからのクリニック経営ではますます重要になります。
4. クリニックの売上を伸ばすなら、Medical DOC!

ここまで紹介してきたように、クリニックの売上を伸ばすためには、新規患者を増やすだけではなく、クリニックの強みや専門性を明確にし、その価値を必要としている患者へ届けることが重要です。
しかし、「ホームページを作ったもののアクセスが増えない」「SEO対策まで手が回らない」「自院の魅力をどのように発信すればよいか分からない」と悩むクリニックも少なくありません。
そのような課題を解決するサービスが、医療機関専門のWeb集患サービス「Medical DOC」です。

Medical DOCは、全国20万件以上の医療機関情報を網羅する医療メディアとして利用されており、月間PV数は1,700万以上を誇ります。多くの患者が日常的に情報収集を行うメディアだからこそ、クリニックの認知拡大や集患につなげやすい点が強みです。
Medical DOCに掲載した実際の医療機関でも成果として現れており、ホームページの閲覧数が従来の約10倍に増加したケースや、掲載後の翌月から初診数が大きく伸び、現在では導入前の約7倍にまで増加しているといった事例も見られます。

さらに、Medical DOCではSEOを意識した記事制作も行っており、患者が実際に検索するキーワードをもとにコンテンツを制作することで、検索エンジンから継続的な流入を目指せる点も特徴です。
広告のように掲載期間が終われば露出がなくなる施策とは異なり、公開された記事はクリニックの資産として蓄積され、長期的な集患やブランディングにつながります。
クリニック経営で重要なのは、単に患者数を増やすことではありません。
医院の専門性や診療方針に共感し、本当にその医療を必要としている患者と出会うことが、長期的な売上向上や安定した経営につながります。
※なお、本サービスは東証プライム市場に上場している株式会社GENOVAが提供しています。GENOVAは医療機関向けのIT・DX支援を専門に展開しており、現場のニーズを深く理解したうえで集患・ブランディング支援を設計している点も特徴の一つです。
実際に「Medical DOC」に掲載した医院の導入事例のご紹介
年間売上1億円、自費率50%に到達!なかがわ歯科

千葉県市川市で開業しているなかがわ歯科(https://www.nakagawa-d-c.com/)では、「削らない・抜かない・痛みを抑えた治療」に取り組んでおり、以前から「歯を残す治療」を大切にしてきました。しかし、その専門性や理念の価値がホームページだけでは十分に伝わらず、「家が近いから」という理由で来院する患者が多いという課題を抱えていました。
そこで掲載したのがMedical DOCです。
記事を通じて、医院が大切にしている考え方や治療のこだわりをより分かりやすく発信できるようになり、「根管治療の重要性」に共感する患者からの問い合わせが増えていきました。
結果として、新患数は月平均25名まで伸び、自費率は50%に到達。
インプラント埋入本数は6倍に増え、医院の年間売上は1億円を突破しました。今では予約が2週間先まで埋まる人気医院となり、2026年にはさらなる成長を見据えた移転開業を予定しています。
売上が約150%成長!グランデンタルクリニック

埼玉県越谷市で開業しているグランデンタルクリニック(https://www.grand-dc.jp/)では、「治療後の予防まで見据えた診療」を重視し、患者の将来を見据えた歯科医療を提供してきました。
しかし開業当初は、人材不足や診療体制の課題に加え、医院が大切にしている治療方針が十分に伝わらず、患者との間に認識のズレが生じていたといいます。
そこでMedical DOCの掲載を行いました。
治療の考え方や予防の重要性を分かりやすく発信したことで、患者が来院前から一定の理解を持った状態で訪れるようになりました。実際に、「歯を残したい」「しっかり治療したい」といった意識の高い相談が増え、診療の質そのものにも良い変化が生まれています。
その結果、新患数は一時的に減少したものの、インプラント相談は年間5件から15件へ、矯正相談も倍増。売上は4,000万円から6,000万円へと約150%成長を達成しました。
さらに、スタッフ数が減少する中でも安定した経営を実現しており、「共感して選ばれる集患」が収益に直結することを実感されています。単なる来院数ではなく、質の高い患者との出会いが医院の成長を支えている点が大きな特徴です。
5. まとめ ークリニックの売り上げを伸ばすために必要なことー
クリニックの売上は、基本的に「患者数×患者一人あたりの診療単価」という計算式で求められます。
しかし、売上を伸ばすために患者数や診療単価だけを追い求めることは適切ではありません。人件費や家賃、医療機器のリース代、薬剤費などの支出も考慮しながら、利益を残せる経営を目指す必要があります。
また、売上を安定させるためには、ホームページや口コミなどを活用して新しい患者との接点を作るとともに、待ち時間の短縮や丁寧な説明、接遇品質の向上、業務効率化などを通じて、患者が安心して通院できる環境を整える必要があります。
良い医療を提供しているだけではその価値が十分に届かないことがあり、医院の専門性や院長の思い、診療方針、院内の雰囲気などを分かりやすく発信し、「このクリニックに相談したい」と思ってもらえる理由を作ることが必要です。
Medical DOCでは、クリニックの強みや専門性、診療への想いを丁寧に取材・発信することで、口コミだけでは伝えきれない医院の価値を必要としている患者へ届けるお手伝いをしています。
「医院の魅力をもっと多くの方に知ってほしい」「専門性を必要としている患者へ届けたい」「長期的な視点で集患につながる情報発信を行いたい」とお考えの方は、この機会にMedical DOCの活用を検討してみてはいかがでしょうか。
まずは資料をご覧いただき、Medical DOCの活用イメージをご確認ください。

監修:
緒方 誠人(株式会社GENOVA専属ライター)
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- 2023年に入社。営業職として活躍後、株式会社GENOVAのマーケティング戦略を実行。現在は、専属ライターとしてオウンドメディアの記事制作やメルマガ配信など、コンテンツマーケを包括的に担当。これまで得た知見を活かし、医療機関の業務効率化やDX推進に寄与する信頼性の高い情報発信に努めている。















